北大法学部「法律事務特別講座」講義を担当しました。

 2011年4月14日,北海道大学法学部「法律事務特別講座」(通称「法架ゼミ」)の講義を担当しました。例年は過労死事件についてお話ししていたのですが,今年は「市民と法律家」というタイトルでお話させて頂きました。

 「市民と法律家」というのはかなり大仰なタイトルをつけてしまったと思うのですが,例年法架ゼミの最初の講義では,講師を担当している「弁護士」について知ってもらうために「弁護士の仕事」をテーマに講義をしておりましたので,今年度もこれを継承したものです。

 私は,弁護士会で「市民ネットワーク委員会」に所属して,市民・学生と法律家との間をつなぐ「法教育」の活動に関わっていますので,タイトルを「市民と法律家」として,弁護士の通常の業務の他に法教育についても触れてみました。

 弁護士の実態については,日弁連の実施している弁護士実勢調査の結果や私自身の経験・実感に基づいて説明いたしましたが,弁護士が意外に儲からない(!?)ことや取り扱っている事件数,事件の内容,労働時間,最近の司法試験合格後の就職事情など,学生の皆さんには驚きを持って受け止められていたようです。(法律家を目指している皆さん。ちょっとシビアなことばかり言いすぎたかも知れませんが,ぜんぜん悲観することはないですよ(^^; )

 講義では,市民による法・法律家のイメージと,実際の法実務や法律家の実態との間にはズレがあるのではないかということをお話ししましたが,この講義を受講されている学生の皆さん(2年生が多い)からは,自分の法や法律家のイメージはまだ非法律家の方に近いのではないかと思ったという感想がありました。

 これから法学部で学ぶうちに法律家の側の視点に近づいていくのではないかと思いますが,最初に抱いていたイメージを忘れないことも,法律家として市民・社会と法とを架橋する役割を果たす上で重要ではないかと思います。

 講義後に集めた出席カードにはたくさんの感想を書いてもらいました。次回に提出してもらう感想レポートも楽しみにしています。

 次回の講義後は,グループ研究発表に向けての学生間・学生講師間の親睦を深めるための懇親会がありますので,かならず参加していただけるようお願いします。