法教育:第二東京弁護士会研修会

 3月10日,第二東京弁護士会の研修会「弁護士による法教育の実践」に講師として呼ばれてお話をしてきました。当日の研修会にご参加頂きましたみなさま,どうもありがとうございました。

 研修会では「法教育とは何か?」というようなことについても少し話をさせて頂きましたが,「弁護士による法教育の実践」とあるとおり,札幌弁護士会での法教育の実践例を中心に話をさせて頂きました。

 法教育に関する文献・講演やこれまでの経験から学んだところからすると,法教育授業の成功のためには以下のようなことが重要だと思います。

  • まず「法律や裁判の題材ありき」ではなく,法やルールの背景にある価値(趣旨・目的等)をよく伝えられるような題材を選択すること
  • 細かいところや網羅性にはこだわらずに,伝えたい内容を厳選して,できる限りシンプルにすること
  • 法律の抽象的な説明から始めるのではなく,学生にとって身近な具体例から始めること
  • 具体例を分析するための道具・手がかりを学生に与え,ステップを踏んで考えてもらうこと

 研修会では上記の点について,CCEのテキストや札幌弁護士会のジュニアロースクールでの授業づくりの例をあげて説明させて頂きましたが,多少なりとも参考になるところがありましたら幸いです。

 第二東京弁護士会では法教育委員会の立ち上げが他の弁護士会に比べて遅くなったようですが,参加されていた会員のみなさまの熱心さとエネルギーからすると,あっというまに法教育先進会になるものと思います。

 関東弁護士会連合会のシンポジウムでは再び法教育を取り上げる予定であるということでしたので,ぜひ第二東京弁護士会の先進的な取り組みもご紹介して頂ければと期待しております。