法架ゼミ:学生研究発表その2

 北海道大学法学部の法律実務特講(法架ゼミ)の第2回目の研究発表が実施されました。

 本日はF班の「労働と人権」とD班の「文化と人権」の研究発表でした。

 まず「労働と人権」班は,過労死,派遣労働,介護労働についての研究成果を発表してくれました。個人的には,どの問題も興味のある問題です。働くということについては,大学生2年生の段階でも,なかなか実感をもって考えることができないのではないかと思います。しかし,大学を卒業することになれば,学生はすぐに労働の問題に直面することになります。現時点で学生が労働の問題について関心をもって調査し,発表してくれたということは大変価値のあることではないかと思います。

 惜しむらくは,調査研究を経ても,やはり労働者が現実に直面する困難について実感をともなって捉え切れていなかったのではないかという点です。この点はこれからの課題として更に追求していただければと思います。

 「文化と人権」班は,捕鯨問題,アイヌ民族の文化と人権の問題を取り上げてくれました。文化と人権班が取り上げてくれた問題は,法や人権の普遍性,異文化間の合理的対話の可能性,共同体の価値と個人の尊重の問題など,いずれも法や人権についての重大な問いを含んでいるもののように思いました。そのような難しい問題について「法」や「人権」という観点がどのような解決の糸口を与えるのか,あるいは与えられないのかという点について,更に踏み込んだ検討があるとなお良いと思いました。

 今回もやはり発表・質疑応答の時間不足でした。それだけ学生のみなさんが調査研究をした成果として発表したい内容がたくさんあるということだと思います。次回の研究発表日も楽しみです。